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Dec 19,2022

『アンダーグラウンドでつかまえて』

【序】

八木航と申します。

宜しくお願いします。

 

まずは過去の話でも。

入社してから現在のスペースコンサルティング事業部(以下SC事業部)に入るまでの数年間、催事にてスマートフォンやウォーターサーバーの販売員として実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。

 

輝かしい営業成績、不屈の精神の獲得、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石の数々をことごとくはずし、振るわない営業成績、上司にやさしく指摘されただけで落ち込む脆弱な精神、当時30歳を目前に肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。

責任者に問いただす必要がある。

 

責任者は何処か。

私とて入社時にはフレッシュなやる気に満ち溢れており、すぐにトップ営業マンになる覚悟を持ち合わせていた。

ーーーはずだった。

要は社会人たる覚悟をこれっぽっちも理解していなかった。

 

入社前の私は演劇活動を行うフリーターであった。

演劇は劇薬である。一度スポットライトを浴びてしまうとその恍惚の境地に取り憑かれてしまう。

著名な演劇人のように輝かしく、空高く飛躍していくことを夢見てしまうのである。

ところが実際は飛躍どころか地面すれすれ、いや、地面にめり込んで人生を過ごすことになる。

 

更に、地面にめり込んだ人生が自分にとって当たり前となり、どんどんのめり込んでいくのである。

恐ろしいことである。

あるいはあのまま底無し沼に飲み込まれる人生も悪くなかったのかもしれない。

 

ところが当時の私は年齢(当時24歳)を考えたときに不安になり「社会人」と認識される人になりたい、と考えた。

そして気付くと【「社会人」になりたい!】その思いだけでアイフィールドに入社し、スマートフォンやウォーターサーバーの販売員として全国各地の商業施設へ出向いては催事をすることになっていた。

 

社会人としての出だしは見事に失敗、何の成果もあげられずこのまままた地面にめり込むのかと暗澹たる心境であった。

半端な覚悟で挑んだ結果である。

 

社会の厳しさと自分の甘さを痛感しながら当時の上司に辞意を伝えに行った。

すると意外なことに他部署への移動を提案された。

最初に聞いたときはうれしいというよりは訳が分からないという思いが強かった。

 

何か裏があるのでは?このまま地下労働をさせられるのだろうか、まさか海外に売られる?

全くの杞憂であった。

 

スペースコンサルティング事業部への移動との事であった。

一瞬、営業としてうまくいかなかったこともあり不安がよぎったが、よぎったのは一瞬であったのと事業内容が興味深いものであったため快諾した。

アイフィールドはこのぼんくらを見捨てることなく別の活躍の場を与えたのである。

 

それが現在も所属しているSC事業部である。

この会社には感謝してもしきれない。

助け合っている、みんなで目標を達成する、といった印象を強く持ちました。

 

【当事業部について】

SC事業部はすでにブログを披露しているSC事業部のメンバーからもあったように商業施設やスーパー・ホームセンター等で外販や誘致活動を希望の方々にスペースを紹介、提案し、案内する業務である。

 

その中で私が携わっているのは商業施設に対する営業ということになる。

催事スペースを借りている中で「もっと売上を上げたい」「催事に関する不満を解消したい」等の要望に対してどうすれば現状を改善、向上していけるかを日々突き詰めている。

 

【八木の変化等】

やはりSC事業部への部署移動が一つの転機であった。

催事販売員時代と一番大きく違ったのが営業相手であろう。

催事時代は個人に向けた営業であったがSC事業は企業相手の営業になる。

 

一つ印象深かった出来事がある。

SC事業部に入って間もないころ、クライアントに対する対応が遅くクライアントに怒られてしまうと事案が発生した。

不慣れな業務の中で対応が遅れてしまうことが頻繁にあったため、そのクライアントは怒り心頭といった様相で上司に出てきていただきその場を収めて頂く、ということがあった。

 

もちろん私自身も電話越しにでも土下座していることがわかるくらいに深く陳謝し、後日謝罪にお伺いもした。

 

催事販売スタッフ時代の感覚だと不手際にて甚大な迷惑をかけてしまったお客様がいたとしたらそのお客様への販売は諦め、どのようにその場を収めて次から同様のことを起こさないためにどうしたらいいかを考える、という感覚だったのに対し、SC事業部の営業活動ではそうではない。

 

その後もアイフィールドに案件を頂けたのである。

それは先代の担当営業の先輩方がしっかりした対応を続けたためお客様に対する「信頼の貯金」があったためである。

 

この事業は一度失敗してもその後取引が続いていくことが多いため、自分が成長していくことでそのお客様に対して挽回できるチャンスがあるのである。

当然ながら心もとない対応を永劫続けていればクライアントは離れていくものだがこの違いは当時かなり新鮮であった。

 

そのクライアント様とは和解し、その後良好な関係を築くことが出来た。

今では様々な取引先に対して「信頼の貯金」を作っていくことを心がけて仕事することが出来ているように思う。

 

この件だけでなく、同じ営業といえどSC事業部の営業は決裁者の違いから取引額の大きさまで何もかもが違った。

SC事業の偉大な諸先輩方に様々なことをご教示頂き、よちよち歩きながら部署移動して数か月がたつ頃には「こっちのほうが催事販売よりも自分には向いている」とさえ思った。

 

一点気にかかっていることと言えば、向いていると思ったはずのSC事業の営業だがこれといった成果をあげられていないこと。

このまま生き恥をさらし続けるわけにはいかない。

 

せっかく頂いたチャンスである故、なんとかしてこの会社に対して恩返しをせねば。

ということで今に事業部内でも頭角を現すであろう八木に乞うご期待あれ。

 

また、余談ではあるが休みが土日となったために趣味としている演劇活動についてもこの事業部に移ってから活動を再開できているのも精神衛生上良い点であるだろう。

 

【まとめてみよう】

何はともあれ入社して幾星霜、今では結婚もできてなんとかかんとか「社会人」と名乗れるところまでは来ているので今後はもう少しペースを上げて成長していくとここに宣言しておこう。

 

長きにわたるお目汚し大変失礼致した。

おわり

 

アイフィールドブログの次回作には、ご期待ください。